CANフォーラム 会長交代

CANフォーラムという団体がある。
CANは「コミュニティ・エリア・ネットワーク」の略で、97年に国際大学グローコムの公文俊平所長の呼びかけで始まった。

当初は、ADSLなどインフラ普及が目標だったが、最近は利活用に焦点が移り、各地の地域情報化リーダーが情報交換する場になっている。

11日に、今年度の総会があり、公文初代会長から、国領二郎新会長(慶大教授)にバトンタッチが行われた。

公文さんと私(坪田知己)は、86年ごろに会ってから、18年もお付き合いしていただいているが、パソコン通信からインターネットにいたる、インタラクティブ・メディアの可能性にいち早く注目され、「智民」「智場」などの言葉を作られ、理論化の先頭に立ってこられた。

長い間お付き合いしていて、感心するのは、グラスルーツの人々にいつも優しく接していることだ。大学者の傲慢さは微塵もない。CANフォーラムも公文さんの人柄に惚れた人たちが初期のメンバーだった。

公文さんも来年は70歳。世代交代は当然だが、国領さんというよき後継者を得て安心してバトンを渡されたことだろう。

本当に長い間ご苦労様でした。

とはいえ、まだまだ探求心旺盛な公文さんですので、これからも一段と高い立場からのご指導をお願いします。