「サービス文明」がやってくる私たちが暮らしているのは、産業革命後の「工業文明」だ。 次に来るのは「情報文明」といわれるが、それは嘘だ。「情報」は昔から重要だったが、主役にはなれない宿命を負っている。いわば「スーパーサブ」「サービス文明」とは…
スニーカーはサイドレース 坪田 知己 2007年の春から6年間、私は普通の革靴を履いたことがない。すべてスニーカー。それもサイドレース。お葬式も結婚式も。 「普通に甘えない」――私のこだわりはそこにある。 きっかけはウォーキングから 2007年の春、離婚し…
「道具の欲望」に負けないために 「“欲望”は人間や動物に特有で、物体とかイベントとかに“欲望”などない」――というのが常識だろう。 しかし、歴史的に様々な事象にぶつかって、「道具の欲望」に人間が巻き込まれ、よそ欲望の奴隷になってしまう例がたくさん…
評論家の勝間和代さんが、キンドルのワンコイン文庫で「あなたも本を書いてみよう」というものを書いていた。 それに触発されて、私が各地の文章講座で教えている内容を、同じぐらいの分量(約1万5000字)で書いている。 その草稿の第2章までを、ここで公開…
やっと「未来の働き方」を考える時期に来た 坪田 知己(前電子ペーパーコンソーシアム委員長) さる2月22日、電子ペーパーコンソーシアムは毎年1回のシンポジウム(場所は日比谷図書文化館)を開催した。そこで「未来の働き方とそのツール」というパネル討論…
「社会基盤と制度設計」受講のみなさんへ 5月13日と20日の授業を担当する坪田です。テーマは「働くこと」です。 1回目は「自分と仕事」がテーマ、2回目は「社会と仕事」がテーマです。 皆さんは、大学を卒業して、ほとんどの人は社会人になると思います。大…
『ワークシフト』をサキドリした自分 さきほどリンダ・グラットンの『ワークシフト』(ダイヤモンド社)という本を読み終えた。 去年の秋には買っていて、昨年中に読むべきだったのだが、他に優先する本があり、ここ4日ほど、後半の約200ページを読んだ。前…
「幸せ」は自ら掴むもの 3月24日。慶應SFCで教えていた頃の学生、M君が結婚式を挙げ、披露宴に招かれた。幸せを掴んだ彼の横顔を見ながら、「幸せ」を考えた。結論から言えば、幸せは黙って待っていてもやってこない。自ら掴みに行く勇気がなければ・・・。 …
「文章上手」になりませんか〜〜稿輪舎・第3期(3月26日が第1回)開講のお知らせ〜〜 あなたは自分の文章に自信がありますか? 世の中で、合格点の文章をスラスラ書ける人は、100人に一人もいないでしょう。それは、日本の国語教育が「文章の書き方」をきち…
地域情報化で掴むべき未来 私は6年ほど前から総務省の「地域情報化アドバイザー」というのをやっている。 その関係で、地方で講演したり、最近は文章講座を行ったりしている。 でも、それが、本当に地域情報化に役立ったかは、かなり疑問だ。 講演などは一過…
「文章上手」になりませんか〜〜稿輪舎(主宰・坪田知己)からのメッセージ〜〜 あなたは自分の文章に自信がありますか? 世の中で、合格点の文章をスラスラ書ける人は、100人に一人もいないでしょう。それは、日本の国語教育が「文章の書き方」をきちんと教…
≪The Opinion by 自燃力≫・・・『人生は自燃力だ!!』の著者、坪田知己が贈る「喝」 第1回 それでも君は「食べるために就職するのか?」 最近、仕事の話をしていて、周囲の人と違和感を感じることが多い。 先日も、「いまやっているネット通販とかは楽しいん…
「稿輪舎」 第2期生 募集 (2012年9月1日)(株)コラボトリエは大学生と社会人を対象に、文章作成と取材を実践指導する「稿輪舎」の第2期生を募集します。指導には、元日本経済新聞記者の坪田知己と、フリーライターの野田幾子が当たります。下記のように、実…
メディアの完全敗北から完全勝利へ (「みんなで考える情報通信白書」への投稿) 完全敗北だったメディア 2011年3月の東日本大震災は、メディアにとって「完全敗北」だった日として記憶されるべきだ。 最初に「3-6メートルの津波」という情報を流し、そのあ…
「稿輪舎」 第1期生 募集 (2012年2月25日)(株)コラボトリエは主に大学生を対象に、取材と文章作成を実践指導する「稿輪舎」をの第1期生を募集します。指導には、元日本経済新聞記者の坪田知己と、フリーライターの野田幾子が当たります。下記のように、実…
コンテンツからコンテキストへ現在、情報化社会への移行の中で、マスメディアの衰退が顕在化し、コンテンツ・ビジネスも著作権管理などの問題に直面している。一方で、SNS、ブログ、twitterなどが広がっている。コンテンツを取引するという形態は、進歩が遅…
<呼びかけ> 「地域メディアの明日」にチャレンジする皆さんへ2009/07/02 慶應義塾大学地域情報化研究コンソーシアム 坪田 知己 <過去にお会いした人に送っております>広告費の急減、インターネットの普及の中で、メディアの激変が始まりつつあります。中…
Wetな情報化とDryな情報化 最近、「情報化って何だろうか」と考えている。 大学で、メディア論のゼミを持っていて、そこの学生たちは、「ネットと消費」「通信と放送の融合」「コンテンツ流通」「仮想空間」などのグループに分かれて、研究している。 確かに…
昨年の竹中懇談会以降、「放送と通信の融合」の問題で議論が盛り上がっている。総務省は、「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」(座長:堀部政男 一橋大学名誉教授)でまとめた「中間取りまとめ」について、6-7月にパブコメを募集した。そのパブコ…
昨夜(7日夜)、黒川伊保子さんと食事をした。いろんな刺激があった。もやもやしていた部分がスッキリして気持ちよかった。忘れないうちに書いておこう。 黒川さんは、コンピュータ会社でマン・マシン・インタフェースの研究をしていて、独立して「感性リサ…
松岡正剛氏の『知の編集工学』(朝日文庫)を読んだ。面白かった。でも違和感は解消されない。年来、松岡正剛氏とか西垣通氏の「情報」についての言説に相当の抵抗感があった。 松岡氏は、無類の読書人であり、博覧強記である。それで、彼の書く文章は、いつ…
唐澤さんから>「仕事が人生の目的」というのは「会社が命」という人と大差ないように思います。 というコメントをいただいて、「仕事が命、会社は道具」というわたしの感覚とやっぱりずれている−−と思っていましたが、今回のJR西日本の失態を見ていると、…
会社を何と考えるか? 世の中の人の考え方はおかしいのじゃないかと思うことが時々あります。 その最たるものは「会社は誰のものか」という愚問です。 ホリエモン騒動で、はしなくも、日本人の大半が「会社は従業員のもの」と 考え、ホリエモンの「会社は株…
人はなぜ仕事をするのか?−−仕事の向こうにある価値 最近「仕事とは?」ということをずっと考えている。 最大の原因は、「地域情報化」ということに手を染めてからだ。 先週も、富山インターネット市民塾、高知県の人たちと飲みながら、佐賀県の「鳳雛塾」と…
「ある」から「する」へ どうも、世の中がおかしいんじゃないか−−と思いつつ、それをどういう切り口で整理すべきかと考えていました。8月末頃に、六本木で慶応の院生2人と遅くまで飲んでいて、一つの結論に達しました。 それは、「『存在』よりも『行為』…
組織とリーダーシップの未来は 私は、20年ほど前から、「組織とリーダーシップ」という問題を考えてきた。 一つは、1985年の4月から9月まで「21世紀企業」というテーマで、日本経済新聞の1面に毎週1回、連載を書くチームのキャップを務めたことだ。 こ…
米国第16代大統領、エイブラハム・リンカーンは「男は40歳になったら、自分の顔に責任を持たなければならない」と言ったのは有名だが、人間の顔というのも結構変わるのだと思う。 先日、小泉首相が、10年前に「国連の常任理事国入りは慎重に」という話をして…
形から入るか、中身から入るか ずっと以前(10年も前)から、この「形から入るか、中身から入るか」という問題が頭にこびりついている。 物事に取り組むとき、とにかく形式を守る、手続きを守ることを重視する人と、本質を捉えて、そこから組み立てていこう…
毎年の恒例で、今年もゴルフの全英オープンの最終日、優勝決定の瞬間をテレビ観戦した。 ゴルフは好きで、マスターズや全米オープンも見るが、「毎年絶対」ではない。とにかく全英オープンは「絶対」見る。「なぜ、全英オープンか?」と問われれば、「そこに…
昨夜のびっくり! 13日夜、新宿で久々にカラオケ屋に入り、十八番の「夢の途中」などを若い人と歌っていたら、突如、ゾウアザラシが乱入。業界では誰でも知ってる(知らない人はこの業界の人ではない!!)この有名人は、「生まれて初めてのカラオケ」「2曲…